LGBTとして生きる僕たちの世界には、各々をカテゴライズする言葉が数多く存在する。
タチ、ネコ、リバ、野郎、GMPD、女装子、兄貴、ニューハーフ。数えあげれば切りがないけれど、誰かしら自分に合った何かに属する。
僕は積極的にゲイ活動をしてきたし、いくつかのゲイバーで働いてもいたから色々なゲイの人を見てきた。
ある人は男らしく頼もしく、ある人は女装して華やかに、ある人は穏やかで控えめに、ある人はオネエ全開でにぎやかに。
心に男と女のどちらをも秘めた僕たちだから、その振る舞いは実に多様で自由だ。でも、だからこそ自分の生き方に迷ってしまう人もいる。
その人に似合わない言葉を使ったり、その人に似合わない歌を歌ったり、その人に似合わない服を着たリ、その人に似合わない人と付き合ったり。
きっと魅力的な誰かを見ては、その人を羨んで、その人に劣等感を感じ、その人のように輝きたくて、その誰かを真似てしまうのだろう。
そして今の自分のままで本当に幸せになれるのかと疑問を持ち、自分らしさをも見失ってしまうのだろう。
でも自分が幸せになりたいからといって、自分を偽り、他人の幸せに自分を重ねても、それは本当の意昧で幸せになったとは言えないと思う。
だからもっと自分に自信を持って欲しい。自分にだって自分だけの魅力があることに気づいて欲しい。そしてそれを同じように誰かが羨やんでいて、とても素晴らしいと思ってくれているということを。
僕は、どんな生き方をしたとしても、それが本当に自分らしいものであれば必ずその人に幸せが訪れるように人生はできていると思う。だから自分の生き方を信じて、いつか訪れる自分だけの本当の幸せを感じて欲しい。
この世に生まれ変わりなんてものは存在しなくて、人生は誰にも平等に1回きりだと思う。僕はそれを知っているから、誰かの幸せのレプリカなんかじゃなくて、自分だけのオリジナルの幸せを掴みたい。
自分らしい自分が「自分」で、幸せは「自分」だけに訪れる。だから今日も僕は自分らしさを大切にしています。
Be yourself.
Don’t be afraid to show everyone who you really are EndFragment.
model/しんや
photo/EISUKE l design/EMF
