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人と話すときに
「もし自分が少数派だったら・・・?」
って考えられたら、この世はもっと平和になる

【プロフィール】
内山麿我(うちやままろか)
ダンサーとしてメジャーシーンで10年以上活躍。内、6年間は歌手・浜崎あゆみのダンサー、振付を担当。現在は、ダンサー業を一時封印し歌手として活動中。2013年9月にデビューシングルを発表。2014年11月号バディ表紙・グラビアモデルを務める。

【インタビュアー】
Badi編集部 YOU

【PHOTO】
EISUKE

俳優・歌手・タレント・ダンサーなど様々な分野で活動している内山麿我さんが、その鍛え上げられた肉体の一糸まとわぬ姿を本誌2014年11月号で披露してくれたのは記憶に新しいところ。そんな彼が、ファーストアルバムをリリースした。さらにクラウドファウンディングで得た資金を基に、アルバムのPV制作をおこなった。そんな彼の新たなパフォーマーとして歩み行くその心境と、歌へ込めた思い、そして我々ゲイヘの熱いメッセージを語ってもらった。

ーダンサーとして華々しい経歴を飾ってきた内山さんですが、歌手活動をはじめた経緯はどんなことでしようか。

10歳からダンスを始めて、高校も行かすにプロになると決めて本当にダンスしかしてきませんでした。30歳が近付くにつれて(当時28歳)「俺はこのままずっとダンスをやるのかなあ?それで満足する人生なのかなぁ?」なんて漠然と考えていました。それでも当時は有り難い活躍の場があって、それを全部やめて何かするなんて怖くてで出来ませんでした。
けど歌姫との、熱愛、破局、そして僕の当時の恋愛状況。想像してたけど、ものすごく独りぼっち、非難囂々(gogo)でした。養育費も払わなきゃ、自分も何とかして生きていかなきゃ、こんな状況でダンスの仕事のオファーなんて来るはすない。自分で何か発信しなきゃ。下手くそで誰にバカにされても否定されても最悪「ユーチューブ」で流そう。「やれたらやろうじゃなく、どんな状況でもやってやる」と覚悟決めてギターを買いに行きました。

ー歌手として、尊敬している方や見本としている方はいらっしゃいますか?

難しいです。皆手本にしてるし、誰にもなりたくないと思ってます。

最近いろんなアーティストのライブに行きますが本当に十人十色。自分はどんな雰囲気になるんだろう?どういう風にしていきたいんだろう?って考えても、結局来てくれる方たちとの対話だと思うから、「ま、その時、分かるか」と、今は考えないようにしてます。いろんなジャンルのいろんなアーティストを尊敬してますが、ほがらかな、優しい歌は歌えない気がします。いろんな疑問を突き詰めて出した、僕なりの答えを叫ぶ。

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内山麿我さんが登場したし2014年11月Badiの表紙&グラビアの一部。当時出演した映画に関するインタビューとともに、プライベートな部分もさらけ出してくれた。

-5年後の自分を想像して、見本にしてます。5年後の自分に、今回のアルバムはどのような影響を与えていると思いますか?

第一歩目としては良いスタートだと思ってます。良い意昧で荒削りだし、常識知らすだだから、5年後の自分と照らし合わせても、「あれがあったらから今の俺がある」と自分の軸になる作品になったなって。逆に改めて聞いてみると、「これライブしずらいな」とか「なんか暑苦しい曲ばっかだな」とか思うかも、けどそれも今の等身大の自分だから。

人の求めることなんて今は見ないようにしてる。人の求める物がSNSやデータとかで分かりやすくなって、それを満たしそうなエンターテインメントが多い気がするけど、「なんてつまらないんだろう」って思う。大企業の提供する夢のないエンターテインメントをぶっこわしてやりたいと思って始めたことでもあるので、僕なりのやり方で最高の道を進んで行きたいと思ってます。

-アルバムのPV制作費をクラウドファウンディングで募集していましたが、それにはどのような理由がありますか?

借金して、自分で自分の魅力をPRしてなんとか小出しに金払って…みたいな自転車操業にもならないご二輪車操業―・大変-・(笑) これじゃCD出来ないよー・ 音源あるのにどうしよう、みたいな。だから皆に先行投資してもらうしかない!と思って始めました。

正直、自分で言うのもアレだけど「アーティストイメージとしてどうかな?」とか考えたりも。けど「あ、そんなこと考えてる場合じゃないや」って。自分一人で始めて、僕が音楽活動をやめるって簡単なんだと思う。それでも今まで応援してくれた人もいるし、皆にやめろって言われても自分でやめようって思うまではやり続けようって思って、出資を募りました。

-今回のアルバムの魅力を教えてください。

これも難しい(笑)。僕が言えるのは、巷にあふれた音楽理論とかを無視して、文字通り全てを賭けて作った作品です。魂込めて・・・なんて皆言うけど、バイトもせすにひたすら自分と向き合って、削り落として。俺の心の真ん中に残った一粒のしこりをもう金がないM(笑) 自分で 握りつぶしたような、人として一番濃縮された部分な感じ。
いろんな人が関わって作り上げてくれたこのアルバム。周りからの言葉で考えると「音楽好きな人ほど、このアルバムを愛してくれる」。デジタル処理で人としてのマイナス部分を消し去った音楽にはない魅力が詰まってるんだと思います。

-ジャケット写真でも相変わらす見事な肉体を披露していますね。いまもトレーニングは続けているのでしょうか。

バリバリやってます。今年は酒も断ってかなりストイックです。ちょっとやりすぎじやないってとこまで持っていこうと思ってます。2曲目「Jo‐shiki」のMVではすごい体の人達が出てます。ぜひチェックして見てください。

それと最近、ゲイの先輩からの敦えである「ケツは第二の顔」をモットーにケツ洗顔をしてます。洗顔始めたらニキビ出来ました。OMG。

-バディをご覧になっている方ヘー番聴いてほしい曲はどれでしょうか。

2曲目、8曲目は盛り上がれるし、共感して頂けるんじゃないか?と思います。9曲目、11目曲目も分かる人多いんじゃないかな?と思います。けどやっぱり8曲目ですね。『F**K For The FAKE』ていう曲です。「この世の全て嘘っぱちだろ?」っていうこのアルバム全体を通して言いたいことがこれに入ってます。この世の正義、真実、常識ってのは大多数派の問題回避と自己防衛から生まれる実態のないものだと思った。
もっとフラットに大多数のヤツが「もし自分が少数派だったら…?」と考えた上で人と話しを出来るならば、この世はもっと平和になるような気がする。男が男好きだって良いじゃないか「人が人を愛せる」。こんな素晴らしいことはないじゃないか!とゲイじゃない人達が思えたら素敵ですよね。

-最後に、バディ読者ヘメッセージをお願いします。

なーんもないとこから始めた音楽活動。周りの友達、ネット上からも反対の声しか聞こえない。そんな中「俺なら出来る、ぜったいやれる」って、不安に押し潰されそうな中、必死に信じてアルバム発売まで漕ぎ着けました。

一人でも多くの人と同じ空問を共有したい、その思いがもうすぐ叶いそうです。春に発売するこのアルバムを引っさげ、4~6月に全国47都道府県ツアーを敢行します。もし、良ければゲイタウンのメッカ新宿二丁目でもライブやらせてもらえないでしょうか?
それにはみなさんの応援が必要です。フェイスブックやツイッターなどSNSで僕の名前を出してくれるだけでも大きな力になると思ってます。湿度のあがる夏手前に、新宿二丁目で一夜を共に出来ればと思います♥

 

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