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©︎2018 中川組

映画「カランコエの花」が7月14日(土)より「K’scinema(東京・新宿)」にて1週間限定で上映される。
第26回レインボー・リール東京~東京国際レズビアン&ゲイ映画祭~(2016年)コンベンション部門においてグランプリを受賞後、下北映画祭など様々な映画祭で累計10冠を獲得。

ますます注目を集めている本作の脚本・監督・編集を務めた中川駿氏に制作秘話と次回作についての意気込みを伺ってみた。

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あらすじ/とある高校2年生のクラス。ある日「LGBTについて」の授業が行われたが他のクラスではその授業は行われておらず、生徒たちは「うちのクラスにLGBTの人がいるんじゃないか?」と勘ぐりだす。徒らの日常に波紋が広がっていき…。思春期ならではの心の葛藤が起こした行動とは…?

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数名は直接オファーしたものの、たくさんの俳優たちから応募が来たため、オーディションを開催。作品の企画趣旨に賛同してくれた意志の強い人が集まり、それが演技にも現れたように思うと監督の中川氏。


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ーーーセクシュアルマイノリティ映画を当事者目線ではなく、第三者の視点から作られたのは監督自身の視点が活かされたのでしょうか?

私はストレートなのでストレートの目線で映画を作りました。
ストレートの私が当事者目線での作品を作るとなると、やはり想像に頼ってしまう部分が少なからず出てきてしまうので、作品に対して誠意に欠けると思い、私のセクシュアリティに沿った目線で描くことを決めました。

ーーー映画のタイトルはなぜ花の名前にされたのでしょうか?

これはあまり格好良くない理由なのですが、当初は「赤い花」というタイトルでした。
しかし撮影が進んでいる最中に「青い花」というレズビアンを題材にした漫画があるということが発覚し、変に関連性が出てしまうのも良くないということでタイトルを変更しました。
そこで急遽、赤色の花で何か適したものはないか探し始めたところ、「カランコエ」に出会いました。なぜ「カランコエ」が適していたかについては是非作品をご覧いただきたいと思います。

ーーー2016年の制作から現在に至るまで続々と賞を受賞されていますが、当初から受賞への手応えはありましたか?

手応えは正直ありませんでした。
それは作品の良し悪しではなく、企画段階から四六時中飽きるほど作品と向き合ってきたので、感覚が麻痺してしまい、もはや何が面白いのかがわからなくなっていたからです。
それに当事者の方に一切取材をしないまま作品を作ったので、当事者の方をはじめ観客の方の目にどう映るか非常に不安でした。レインボー・リール東京でのグランプリ発表があった時にようやく「良い作品を作れた!」と実感できた次第です。

ーーーまたLGBT映画を制作するとすればどんな作品を作りたいですか?

LGBTの世間的な認知は近年急激に高まってきましたが、法整備などの面ではまだまだ課題が多いように思いますので、そこにフォーカスしても面白いかなと思っています。次回作るとしたら、長編で描いてみたいです。


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映画 : カランコエの花
2018年7月14日(土)~20日(金)新宿K’s cinemaにて1週間限定ロードショー

脚本・監督・編集:中川駿
出演:今田美桜、永瀬千裕、笠松将、須藤誠、有佐 ほか
2016年/日本/39分/配給・制作協力:ニューシネマワークショップ
http://kalanchoe-no-hana.com

 

この記事は2018年8月号「NEWS ANTENNA(19ページ)」に掲載されています。
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