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・性別や常識を超えた狂気の美

昭和アンダーグラウンド・ファンタジーのカリスマ、寺山修司生誕80周年を記念し、花組芝居によって上演される『毛皮のマリー』。寺山修司の代表作のひとつとして長年愛されているこの作品は、清廉とエロス、妖艶と醜怪、愛情と憎悪が同居し、まるで闇の中でゆらゆらと光を放つロウソクのように、観る者を妖しい世界へと誘う。

男娼マリーによって封じられた部屋。そこで美少年欣也が追いかける蝶は、標本となって小さなガラスの箱の中で永遠の美しさをこの世に残すか、もしくは炎に身を投じて醜く滅びる運命を架されている。どちらにせよ、先に見えているのは深い闇。けれど、その闇はとても甘美で永遠に終わることがないのだ。さて、今回この作品を上演する花組芝居は、昭和62年に「ネオかぶき」と称して活動を開始した男性のみで構成される演劇集団。様式美と幻惑に彩られた『毛皮のマリー』を、ぜひ。

 

花組芝居
実験浄瑠璃劇「毛皮のマリー」

公演/2015年12月16日(水)〜23日(水・祝)
会場/あうるすぽっと
(豊島区立舞台芸術交流センター)
料金/一般5800円(当日6200円)、
25歳以下2500円(2900円)全席指定
花組芝居、チケットぴあ、イープラスほかで前売り券発売中
http://hanagumi.ne.jp/

文=みさおはるき/編集部
画像=花組芝居提供(撮影/武藤奈緒美)

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