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この映画は、恋人たちのロマンチックな物語ではないし、「恋」をメインのテーマにした作品でもない。けれど、やはりタイトルには「恋人たち」がしっくりくる。

主人公は「妻を殺されて絶望に苦しむ男」「存在が薄いロマンチストの主婦」「ノンケに恋する性格の悪いエリートゲイ」の3人。それぞれ、不幸の度合いは違うけれど、みんな「自分は頑張っているのに」「どうして自分だけが」「自分は悪くないのに」と、自分のことしか見えない状態。求めてない人の優しさなんてただのおせっかいだし、優しくして欲しい人からは鬱陶しがられている。

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そんな白黒では割り切れない理不尽さと、現代日本特有の不条理な悩みに翻弄される彼らが、あがいて、暴走して、疲れてふと立ち止まったときに、違う風景がその目に映る。誰もが、本当の自分をさらけ出して生きて行くのが辛い現代日本、この映画は観た人の数だけ、答えが用意されている。恋や仕事にちょっぴり息切れのそこのあなた。この作品はきっと、あなたの悩みを優しく癒してくれることでしょう。2回観ると、冒頭の台詞がさらにグッときます。「だって、あたし女子アナだよ!」「奥さん、ご飯が乱れてます」。この台詞、覚えておいて。

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ストーリー:
通り魔殺人で妻を失い、喪失感と金銭的窮地に苦しみ続けるアツシ。誰からも関心を持たれない毎日の中、陰のある男に心を奪われる主婦、瞳子。親友を密かに思いを抱き続けている、ゲイのエリート弁護士の四ノ宮。それぞれの日常の先にあるものとは…。

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橋口亮輔監督からのコメント:
映画『恋人たち』が、いよいよ11月14日全国公開! 東京は、テアトル新宿。久々の2丁目ロケも敢行。まずは映画を観てから2丁目へ!

映画『恋人たち』
公開日/11月14日(土)よりテアトル新宿ほか全国ロードショー
原作・脚本・監督/橋口亮輔 出演/篠原篤、成嶋瞳子、池田良、安藤玉恵、黒田大輔、
山中祟、内田慈、山中聡、リリー・フランキー、木野花、光石研ほか
上映時間/140分 配給/松竹ブロードキャスティング/アーク・フィルムズ

文=みさおはるき/編集部 画像=シャントラパ提供
・松竹ブロードキャスティング/アーク・フィルムズ

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