取材・写真/toboji/写真家

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パレードが始まる前、出発地点のハイドパーク内は穏やかな雰囲気で、参加者同士が写真を撮り合ったり、音楽とダンスでコラボレーションしたり、それぞれの人がそれぞれのスタイルで楽しんでいた。


 

シドニーでは毎年、世界最大規模のLGBTの祭典、「マルディグラ」が行われる。パレードだけでなく同性愛の自由をテーマに様々なスポーツイベントや演劇、コンサートなどが同時に行われ、国内だけでなく世界からも大勢の人が集まる。
今年は40周年を迎え、2月16日〜3月4日までの期間で開催され、パレードは3月3日に行われた。またシドニーで同性婚が認められてから最初のパレードということで、例年以上の大盛り上がりを見せることとなった。観覧者数は歴代最高の30万人、パレード参加者は1万人を超え、今年のスペシャルゲストには歌手のシェールが登場した。
当日のパレードは約4時間続き、大通りのど真ん中で花火を上げたり大量の紙吹雪を飛ばしたりと派手な演出が多く、子供から老人まで、セクシュアリティやジェンダー、国籍関係なく混ぜこぜな空間となり、そこにはハッピーなエネルギーが溢れていた。
各フロートは、趣向を凝らした振り付け、統一感のある衣装(夜なので光るシューズを着用したり、身体やヒゲに大量のラメをつけたり、季節外れのサンタクロースだったり)に、重たいテーマをキャッチーにする音楽(今回は映画公開された「グレイテスト・ショーマン」の「This is Me」が圧倒的に多かった印象)が楽しさや賑やかさを演出していた。
驚いたのは、足の不自由な方など、スペシャルニーズが必要な方たちへのサポート体制が整っていること。車椅子対応の仮設トイレが完備されていたり、移動用カートがあったり、車椅子対応の観覧席があったりと、誰もが楽しめる準備が自然な形で用意されていて、とても関心的だった。
そして今回の「マルディグラ」で最も印象に残ったのは、40年前、そして40年間LGBTに関する活動をされてきた生きるレジェンドたちに対して「Thank You !!!」と掛け声をかける観覧者がたくさんいたこと。何気ない一言だけど、そこに込められた感謝の重みにジーンと心に伝わるものがあった。初めてパレードを開催した人たちの勇気と行動力がなければ、今の様なオープンな状況にはなっていなかったことだろう。こういった啓発活動に否定的な人もまだまだたくさんいると思うけど、今の自分たちが自分らしく暮らせるのは、先代で活動してくれた人たちがいたからだろう。ぜひ、そのことを忘れないでほしいと思った、「マルディグラ2018」だった。


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179.パレード当日、世界各国から多くのメディアや出演者、観客が集まり、オックスフォード通り・フリンダー通りが大勢の人たちで溢れかえった。人種もセクシュアリティも関係ない空間がここにはあった。


マルディグラ 2018
http://www.mardigras.org.au/

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