sakura

spring – sakura © Yasushi Ebihara 2018 Oil on canvas 41.0 x 31.8 cm / Courtesy of KEN NAKAHASHI


新宿二丁目からほど近い場所にある、ギャラリー「KEN NAKAHASHI」にて、約一年ぶりとなる海老原靖の個展を開催している。

昨年tarotカードになったカルキンシリーズから、新作の四季の花を纏ったカルキンが登場。
可愛くて不思議、そしてどこかエロティクな海老原靖の世界を体験してみて!

作品概要
本展では、ピエロ・デロ・フランチェスカの「ウルビーノ公夫妻の肖像」、ゴヤの「裸のマハ」などの西洋名画、アンディ・ウォーホルのセルフポートレートなどを引用し、2017年夏に訪れた蔵王連峰などを風景に組み込み、花なるものたちをテーマに描いた新作を発表します。

15世紀から伝わる技法を用い繰り返し描かれる、銀幕の世界に永遠に生き続ける子役スター、マコーレー・カルキンや海老原の友人。薄い絵具の層を細く柔らかい筆で何層にも重ねることで、透明感、色調の深み、きめ細かな質感が与えられていきます。
日本の神事に古くから用いられる挿頭のように四季の花を頭に装い、アゲハ蝶やミツバチに蜜を吸われ、どうしようもなく取り憑かれた時間の妄執から逃れようとしているかのように彼らは大きく目を見開いています。

イノセント、暴力、性愛、虚しさなどが未分化のまま内在し、悲劇と喜劇が隣あわせにあるような肖像画。それらは、海老原自身を解放へと扇動する幻想の棺に納められた肖像画であり、一種のヴァニタス画とも言えるでしょう。死の表象を消費するかのように繰り返し描くことで、スクリーンの裏で進む時間による加齢と劣化、幻想への執着によって歪められた儚い瞬間に焦点を当て、若さからの脱却のイメージを試みています。


海老原靖(えびはら・やすし)
1976年茨城県に生まれ。ペインティング、写真、立体、パフォーマンスなど多岐にわたる表現方法を通じて作品を発表。
ハリウッド映画の女優や子役スター、煌びやかなドレスなど消費され消えゆく映画の細部をモチーフに、人々の記憶からも時間とともに消えていってしまうものについて探求している。


tubaki

winter – tsubaki © Yasushi Ebihara 2018 Oil on canvas 41.0 x 31.8 cm / Courtesy of KEN NAKAHASHI


vanitas
vanitas © Yasushi Ebihara 2018 Oil on canvas 60.6 x 41.0 cm / Courtesy of KEN NAKAHASHI


mist

mist © Yasushi Ebihara 2018 Oil on canvas 116.7 x 91.0 cm / Courtesy of KEN NAKAHASHI


海老原靖「flowers」
会場:KEN NAKAHASHI
会期:2018年7月3日(火)~8月3日(金)
休廊:日・月
時間:13:00~21:00
住所:160-0022 東京都新宿区新宿3-1-32 新宿ビル2号館5階
電話: 03-4405-9552
URL: https://kennakahashi.net/ja/exhibitions/flowers

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